浄土真宗の法話の選び方ガイド
浄土真宗の法話の大切さ
こんにちは。浄土真宗の法話の受付の針谷祥子です。
浄土真宗では法話を聞くことが最も大事です。
ところが、全国で開かれる浄土真宗の法話はどんどん少なくなっています。
約500年前、浄土真宗の教えを、
正確に、最も多くの人に伝えられた
浄土真宗の中興・蓮如上人は、こう言われています。
「仏法は聴聞に極まる」
「極まる」とは最も大切ということです。
聴聞とは、聴もきくなら、聞もきく、
聞く一つで本当の幸せになれる、
と浄土真宗では教えられています。
ですから浄土真宗では、
本当の幸せになるのに山にこもって修行する必要もなければ
座禅や瞑想をする必要もありません。
学問も修養も関係ありません。
聞く一つです。
ところがどんなに聞きたいと思っても、
法話がなければ聞くことはできませんから、
浄土真宗では法話はとても大切なものなのです。
一体、浄土真宗の法話とはどんなものなのでしょうか?
浄土真宗の法話とは
浄土真宗の法話とは、
「法」とは親鸞聖人の教えです。
親鸞聖人の教えを説かれるお話が、
浄土真宗の法話です。
では、親鸞聖人はどんなことを教えられたのでしょうか?
親鸞聖人の教え、浄土真宗の一枚看板は、
「平生業成(へいぜいごうじょう)」です。
「平生業成」とはどんなことかといいますと、
「平生」とは、死んでからではありません。
生きている現在です。
「業」とは、人生の大事業のことで、
人生の目的のことです。
親鸞聖人は、私たちの人生の目的は、
金でもなければ財でもない。
名誉でもなければ地位でもない。
「人生苦悩の根元を断ち切られ、
よくぞ人間に生まれたものぞと生命の歓喜を得て、
未来永遠の幸福に生きることだ」
と、教えられています。
これを親鸞聖人のお言葉を記された
最も多くの人に読まれている仏教書である『歎異抄』では、
「摂取不捨の利益」とも
「無碍の一道」とも言われています。
最後に平生業成の「成」は、
完成する、達成するということですから、
このような人生の目的を、
生きているときに、完成できるというのが
浄土真宗の教えです。
親鸞聖人ご自身は、その人生の目的を、
29歳のときに完成され、
主著『教行信証(きょうぎょうしんしょう)』に
このようなお言葉をおっしゃっています。
ああ……なんたる不思議か、親鸞は今、 (親鸞聖人の主著『教行信証』冒頭) |
||
親鸞聖人90年の教えがすべておさまった
主著『教行信証』は、
人生の目的を完成された親鸞聖人の、
天におどり地におどる喜びと、
『教行信証』を書かずにおれなかった心情が
ほとばしっています。
ああ、幸せなるかな親鸞。 (親鸞聖人『教行信証』最初) |
||
そして一文字書かれては一粒涙を流される、
一字一涙の思いで書き進められた聖人は、
最後も、このような喜びの言葉と、
「あなたにも仏教を聞いて、
親鸞と同じように永遠の幸福の身になってもらいたい」
という『教行信証』を書かれた目的を記され、
筆をおかれています。
よろこばしきかな。 (親鸞聖人『教行信証』最後) |
||
このように
私たちは、何のために生まれてきたのか、
何のために生きているのか、
苦しくともなぜ生きなければならないのか、
人生の目的をハッキリ教えられたのが
親鸞聖人です。
親鸞聖人の教えの一枚看板が「平生業成」ですから、
親鸞聖人が一生涯教えられたことは、
「私たちの人生には、これ一つ果たさなければならない
大事な目的がある、それは現在、完成できる。
だから、早く完成しなさいよ」
ということ一つであったのです。
このように、親鸞聖人のお言葉を出して、
分かりやすく解説するのが、
浄土真宗の法話なのです。
浄土真宗の法話の現状
ところが現代の浄土真宗は、葬式・法事仏教となり、
法話は急速に少なくなってしまいました。
約100年前は、浄土真宗の法話が開かれるお寺も
数多くありました。
約100年前は、
法話で親鸞聖人の教えを聞いて、
その尊さを知らされたたくさんの方々が、
親鸞聖人650回忌法要に集まっています。
ところが、その後、法話が減って教えが説かれなくなり、
葬式ばかりになってしまいました。
そのため約50年前、作家の吉川英治氏は、
蓮如上人450回忌について、こう言っています。
「仏教のさかんとは、そんな作った光栄や、演出ではないとおもう。
目には見えず、しかも急速に、真宗崩壊の音が、
どこかでするばかりである。
本願寺のもつ使命の晩鐘とならなければ倖せである。」
そして平成23年の親鸞聖人750回忌になると、
吉川英治氏の予見した通り、
親鸞聖人の教えを知る人はすっかり減ってしまい、
大変さびしくなってしまっています。
『750回忌写真』
浄土真宗の教えが聞ける法話は、
今ではほとんどなくなってしまいましたので、
浄土真宗の法話とはどんなものかを知る人も
ほとんどいなくなってしまいました。
現在では、浄土真宗の法話といっても、
実は浄土真宗の法話とはいえないものが
たくさんあります。
いい浄土真宗の法話を見分けるときには、
ポイントが3つあります。
浄土真宗の法話の選び方3つのポイント
1.教えが説かれるかどうか
このような浄土真宗の法話は、
現代では非常に少なくなってしまいました。
浄土真宗の法話と銘打ちながら、
驚くほど多いのは、天候や、昨日の出来事、
お坊さんの旅行やボランティアの体験談など、
世間話ばかりで終わってしまうことです。
法話をされるのがお坊さんで、
会場がお寺であっても、
内容が、親鸞聖人の教えでなければ、
浄土真宗の法話とはいえません。
親鸞聖人の教えが説かれるのが
浄土真宗の法話なのです。
2.親鸞聖人のお言葉が出てくるかどうか
まぎらわしいものとして、世間話ではなく、
色々なエピソードが話された上で、
最後に、「勝ち負けに執着せず、そのままでいいんだよ」、
「がんばらなくてもいいんだよ」など、
いい雰囲気の話になることがあります。
ところが、親鸞聖人は、そのような事を教えられた方なのでしょうか。
単に世の中で受け入れられているいい話をすれば、
何でも親鸞聖人の教えということではありません。
実は親鸞聖人は、このようなことを教えられたわけではありません。
それが親鸞聖人の教えなのかどうか、
最初はなかなか分かりませんが、ある程度見分ける方法があります。
それは、法話の中で親鸞聖人のお言葉を出して、
その解説がなされれば、
それが親鸞聖人の教えであることがよく分かりますから、
親鸞聖人のお言葉が出されることが大切です。
3.親鸞聖人のお言葉が解説されるかどうか
気をつけなければならないのは、
親鸞聖人のお言葉が出てくることがありますが、
仏教の専門書に書かれているような難しい解説をしただけで、
あとは自分の体験談や味わいばかりが
話されることがあります。
親鸞聖人のお言葉に対する、
その人個人の体験や味わいや思いばかり言われても、
結局、親鸞聖人がどんなことを教えられたのかは
分かりません。
その人の思いや味わいは、
親鸞聖人の教えではありませんので、
浄土真宗の法話では、親鸞聖人のお言葉が
分かりやすく解説されなければならないのです。
まとめると、浄土真宗の法話かどうかは、
以下の3つのポイントから分かります。
1世間話ではなく教えが説かれているかどうか
2親鸞聖人のお言葉が出されているかどうか
3それに対する味わいではなく正しい解説がされているかどうか
このような浄土真宗の法話を聞くことによって、
親鸞聖人と同じように、生きているときに、
人生の目的を達成して、
「人間に生まれたのはこれ一つのためであった」
という本当の幸せになれるのです。
浄土真宗の法話の演題例
浄土真宗の法話は、どのような内容で行われているのでしょうか。
たとえばこのようなものがあります。
- 平生業成
親鸞聖人の教えを漢字4字で表された浄土真宗の一枚看板「平生業成」とは? - 人生の目的
親鸞聖人が明らかにされた、人生でこれ一つ果たさなければならない目的とは? - 真実の自己
これが分からなければ本当の幸せになれない自分の本当の姿とは? - 人間の実相
仏教のすべてがおさまった人間の真実の姿を教えられたたとえ話 - 苦悩の根元
私たちが幸せを求めても幸せになれない根本原因とは? - 後生の一大事
お釈迦さまが仏教を説かれた目的「後生の一大事の解決」とは? - 阿弥陀仏の本願
大宇宙最高の仏さま、阿弥陀仏があなたにされているお約束とは? - 人身受け難し 今已に受く
お釈迦さまの「生まれがたい人間に生まれてよかった」というお言葉の意味 - 仏教の本末
仏教の始まりから終わりまで - 因果の道理
あなたの行いがあなたの運命を引き起こすしくみ - 正信偈(しょうしんげ)
親鸞聖人の一生涯の教えが凝縮され、浄土真宗で朝晩拝読する「きみょうむりょうじゅにょらい」の意味 - 歎異抄(たんいしょう)
親鸞聖人のお言葉が美しい文章で書かれ、日本で最も読まれる仏教書となった『歎異抄』の解説 - 恩徳讃(おんどくさん)
親鸞聖人が変わらない幸せになられて限りないご恩を歌われた恩徳讃の意味とは - 親鸞聖人のご遺言
親鸞聖人がお亡くなりになるときにおっしゃったお言葉とは? - 仏法は聴聞に極まる
どうしたら本当の人生の目的を果たせるのか?
これは法話例のごく一部です。
この他にも、色々なお釈迦さまや、親鸞聖人、蓮如上人の
お言葉を通して、本当の仏教を教えられた親鸞聖人の教えが
わかりやすく学べるのが浄土真宗の法話です。
このような法話を聴聞された方は、
このような感想を持たれています。
浄土真宗の法話を聞かれたご感想
最高に幸福です。 交通事故で仕事と健康に裏切られたことで悩んでいた。 |
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凄さに驚いています。 仏教の真実、親鸞聖人の凄さに驚いています。 |
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聞けば聞くほどすごい 正信偈の意味を知りたかった。 |
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どんなお話よりも最高のお話 人間死んだらどんな世界に行くのだろう。 |
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ほんとうに毎日ありがたく思っています。 毎日毎日同じことのくりかえしで、わがままばかりしていました。 |
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充実した日々になった。 子供の頃から親しんできた正信偈の意味を |
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聞けば聞くほど深さを感じます。
以前はなぜ生きるのか、死とは何かを深く考えて日々を送ってきましたので、 |
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本よりもっと深く教えていただけた 講演会で聞かせていただくと本で読んでいた時より、 |
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学べる所がないか探していました。 実家が浄土真宗でしたが、どこか学べる所がないか探していました。 |
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人生勉強にもなります。深く感謝。 聞法へ行くと年齢も幅広く、人生勉強にもなります。 |
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明るく優しい心になった。
70年生きてきて自分の人生このまま終わっていいんだろうか |
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阿弥陀仏の深いお導きに感謝 教えを聞くにつれ、我が身の悪業の深さに驚きました。 |
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真の仏教にめぐりあえて嬉しい。 真の仏教を伝える人にめぐりあえた事をうれしく思います。 |
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ほんとに嬉しい。 私は小さい頃からお寺参りや、近所の家にもお参りしていました。 |
||
本当に嬉しく思います。 親鸞さまの正しい信心を知ることができて本当に嬉しく思います。 |
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感謝一杯です。
真実の教えを善知識から重ねてお聞かせいただく我が身を感謝一杯です。 |
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分かるようになった。
以前郡上のお寺で聞いた法話と違い、 |
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浄土真宗の教えが聞けて本当に嬉しい。 実家の近くは浄土真宗ばかりだったが |
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亡くなった主人にも聞かせたかった。 夫を亡くし、心の支えを失って、 |
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浄土で逢うが合い言葉。 今では毎日病院で夫に話して聞かせます。 |
||
何にもかえられない私の宝 家族の病気など、入退院を繰り返すのでお仏壇の前にすわっていましたが |
||
このような、親鸞聖人のお言葉を分かりやすく教えられる
浄土真宗の法話を聴聞することによって
平生に、人生の目的を達成し、
「人間に生まれてよかった」
という喜びの身になれるのです。
そんな本当の親鸞聖人の教えを説かれた浄土真宗の法話は、
全国の生涯学習センターや、市民会館、公民館などで開かれているものの、
現在ではごくわずかです。
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