第5回 親鸞会ブラジル大会「人生の目的」を明らかに
平成6年 ブラジル・サンパウロ
平成6年9月5日から2週間、親鸞会会長・高森顕徹先生を招待して、親鸞会・第5回ブラジル大会が開催され、南米大陸に祖師聖人の教えが徹底された。
11日、ブラジル屈指のホテル、マクスードプラザでの講演会は大きな反響を巻き起こす。
「ブラジル一のホテルでの聴聞、感無量です」
と多くの南米の親鸞学徒は感激した。
頻繁に国際会議の舞台となっている同ホテルでの講演会開催が、ブラジル社会に強いインパクトを与えたのである。
高森先生は「人生の目的について」講演、超世の妙法と讃えられる弥陀の誓願が明らかにされ、満堂の聴衆に幸せの法雨が注がれる。
「大悲の願船に乗じて、光明の広海に浮かびぬれば、
至徳の風しずかに、衆禍の波、転ず」(親鸞聖人)
【大悲の願船に乗って見る人生の苦海は、千波万波きらめく明るい広海ではないか。順風に帆をあげる航海のように、なんと生きるとはすばらしいことなのか】
教行信証のご文を引用され、人生の苦海に沈む全人類にとって、阿弥陀仏の建立したもう大悲の願船に乗り、光明の広海、無碍の一道(さわりのない完全自由な世界)に雄飛することこそが人生の目的であることを明らかにされた。
親鸞会講師による、ポルトガル語への同時通訳も行なわれた。
立錐の余地ない会場では、レシーバーから聞こえる通訳の声に熱心に耳を傾けるブラジル人の姿が目立つ。
ブラジル会員はこう語る。
「高森先生のご法筵に感激一杯です。まことの教え、ここにあり、とアピールできました。」(サンパウロ M・T氏)
「2年振りのご説法に涙があふれました。マクスードで聴聞できたことはブラジルヘ移民して60年、最大の驚きであり喜びです」
(クリチーバ・S・U氏)
「仏教会会長をしている夫が、『マクスードでか!?親鸞会はスゴイことやるもんだ』と驚いていましたよ」(クリチーバ・M・Yさん)
「今回の講演会は親鸞聖人の教えを、ブラジル全土へ伝えるスタートです」(ブラジル本部長・H・I氏)
快挙を遂げた親鸞会・ブラジル本部は、新たな目標に踏み出した。