親鸞会群馬大会・赤城山に法の華
平成5年 グリーンドーム前橋
上州名物の赤城おろしも、この日ばかりは、仏法の風が吹いた。
親鸞会・群馬大会が、3月14日、利根川のほとりグリーンドーム前橋(前橋市)にて実現。高森顕徹先生は「人間の実相」についての話をされ、会場は深い感動に包まれた。
群馬といえば、忘れえぬ親鸞聖人のエピソードがある。
建保二年、聖人42歳の時、東国上野国の佐貫という所にご滞在中のことでした。
「衆生利益」つまり、多くの人々を何とか救済したいの思いやみ難く、根本経典の三部経を千回読もうとなされたことがありました。
三部経とは『大無量寿経』、『観無量寿経』、『阿弥陀経』の三つのことです。
当時は、お経をまじないのように考えて経典を何回も読むことで、多くの人々が救われるのだということが常識になっていました。
ところが、聖人は4、5日読まれてから、
「これは何事だ。自信教人信、難中転更難、大悲伝普化、真成報仏恩、ではないか。そのほかに何の不足があって経典を読もうとしていたのか」
と叫ばれて、直ちに常陸に向かって布教に旅立たれたことが、『恵信尼文書』に記載されています。(※親鸞聖人略年表 参照)
親鸞会・群馬大会では、K.K氏夫妻が、会場選定から当日の準備、会場内での備品の調達、運搬等に至るまで、尽力された。
「一人でも多くの人に仏法を聞いてもらいたい」
と、今後の抱負を語る。