神戸で親鸞聖人報恩講「王舎城の悲劇」を解説
平成10年 神戸国際展示場
平成10年12月6日(日)神戸ポートアイランドの、神戸国際展示場にて親鸞聖人報恩講が勤修された。
高森顕徹先生の講演では、親鸞聖人のご和讃を通して、阿弥陀仏の本願について丁寧に解説された。
「大聖おのおのもろともに
凡愚底下のつみひとを
逆悪もらさぬ誓願に
方便引入せしめけり」
(浄土和讃)
「王舎城の悲劇」は、大宇宙のたくさんの仏がたが、芝居をして示された真実だと、親鸞聖人は明らかにされている。
同日、映画『王舎城の悲劇』が上映された。
体験発表では、まず滋賀県の親鸞会会員・松田芳子さん(仮名)が、80代とは思えない熱弁で自らの聞法体験を発表した。
「当時学生だった高森先生に、初めてお会いしたのは昭和28年夏のことでした。以来、仏法聞きたいの心は、日に日に強まるばかり。法話に行けたときは、今日が最後の聞法、と家を出るときから決心していました」と、信仰の喜びを語った。
次いで愛知県の親鸞会会員・山上浩介氏(仮名)は、大学生の息子さんを縁に、仏法を聞き始めた。生きる目的を知らされた喜びに、聞法最優先の生活を決意。最高の贈り物に対する感謝の念を「息子よ、ありがとう!」と叫び、大衆の心を打った。