出羽の大地に初の親鸞会秋田大会
平成11年秋田テルサ
梅雨空を吹き飛ばし、平成11年6月20日、秋田市の秋田テルサで、初めてとなる、親鸞会秋田大会が挙行され、東北全県はじめ、全国からの参詣者で、あふれた。
会長高森顕徹先生は、「苦悩の根元」の演題で講演。
「真の知識にあうことは
かたきがなかになおかたし
流転輪廻のきわなきは
疑情のさわりにしくぞなき」(高僧和讃)
苦しみの根元は〝無明の闇〟である、と教える本当の仏教を説く人には、めったにあうことは出来ないものである
無明の闇を破るにはどうすればよいか。
「無碍の光明は無明の闇を破する慧日なり」(教行信証)
無碍の光明とは、大宇宙の諸仏方の本師本仏、阿弥陀仏の本願力である。
その本願力は、無明の闇を破る、智慧の太陽なのだ。
阿弥陀仏の本願によって無明の闇が破られた時、人生の目的が完成し、生命の歓喜を味わうことができるのだ、と親鸞聖人の教えが明らかにされた。
初めて親鸞会の講演会に参詣した、という人も多く、会場の各所で、喜びの声が沸いた。
秋田市のA・Fさんは、
「恵まれた環境で育った私の、心の奥に潜んでいた不安の正体が無明の闇と知らされ、驚かずにおれませんでした」
Aさんに誘われ、聞法を始めたA・T氏は、この日夫人とともに参詣し、
「卓越した宗教に出遇えて幸せです。もっと仏法喜ぶ人の輪を広げたい」
と語った。
仙台で、調剤薬局を経営するS氏は、長らく聞法の縁がなかったが、再び聴聞し、
「人生は短い、今のままではいけないと思いました。自ら進んで聞法し、富山の親鸞会館へも参詣したい」
と決意した。
主催者のH・I氏は、
「東北地方は禅宗や、浄土宗の家がほとんどですが、いずこにいようとも、苦悩の根源が分からない人ばかりです。
苦しみにあえぐ人は、親鸞聖人のみ教えを待っています。今回のご法話をステップに、より真実の仏法を徹底してゆきたい」
と燃えている。