親鸞会・東京大会
平成11年 東京国際フォーラム・Aホール
秋も深まりつつある平成11年10月8日、東京国際フォーラムにて、親鸞会・東京大会が開催された。
高森先生は、「なぜ生きる」を講演。関東一円はもとより、全国各地から参詣した親鸞学徒は、有名な『歎異鈔』を通して、人生で最も大事なことを学んだ。
JR有楽町駅に隣接する東京国際フォーラムは、内外のアーティストがコンサートを開く、日本でも有数の会場である。ここで恒例となった親鸞会・東京大会は、一般の講演形式で行われる。
高森先生は今回、最も大事な人生の目的について講演された。
それを『歎異鈔』第一章には、「摂取不捨の利益」と記されている。
「摂め取って捨てない」ということで、決して裏切らない幸福をいう。
この世のどんな幸福も、いずれ必ず色あせ、裏切られてしまうが、本師本仏の弥陀の誓願に救い摂られたならば、摂取不捨の利益にあずかることができる。
第七章には、それを「無碍の一道」と教えられている。
生命の歓喜満つ、聖人の御心そのままの説法に、満場の聴衆は感動につつまれた。
東京、埼玉、千葉、神奈川などで、親鸞会主催の講演会が、盛んに行われている。その参加者や、以前の関東での講演会に参詣した人々が、ビデオご法話等で仏縁を深め、その多くが今回、参詣した。
その1人、茨城県龍ヶ崎市のS・O氏は、昨年の東京国際フォーラムでの親鸞会・東京大会で仏縁を結んだ。
「仏法を聞いていると、自分のわずかな体験に照らし合わせて、その通りと感動します。頭で理解することも大事だが、体で理解しなければ」
と聞法のご縁を求めている。
今、首都圏に、仏縁深く求める法友が多数現れ、親鸞聖人の威徳を慕い、光に向かっている。