6 ■どんなことを教えているのですか?
従来の真宗教団から新たに団体を結成したと聞くと、教えや、主義主張が異なるから分かれたように思いますが、どのようなところが違うのでしょうか?
親鸞会で教えていることは、親鸞聖人の教えられたこと以外 珍しい教えは一つもありません。
「世界の光」と仰がれる親鸞聖人の教えは、今日、大変誤解されています。
一例をあげれば、「平生業成」(へいぜいごうじょう)という言葉です。
「平生業成」とは親鸞聖人の教えから出た言葉で、親鸞聖人の教えを漢字4字であらわしたものです。いわば一枚看板と言われる言葉です。
「平生」とは「現在」のこと。人生の目的を「業」という字であらわし、完成の「成」と合わせて「業成」と言われます。
「平生業成」とはまさしく、人生の目的が現在に完成する、ということです。
親鸞聖人の教えが「平生業成」といわれるのは、聖人ほど人生の目的と、その完成のあることを強調された方はなかったからです。
ところが、この言葉の正しい意味を知っている人は、今日ほとんどないのではないでしょうか。
それどころか、「あなたの平生業成が悪かったからだ」とか「私の平生業成がよかったから」などと、「日常の行為」のように公然と誤用されています。
そこで、本当の親鸞聖人の教えを、知っていただきたいというやむにやまれぬ願いから結成されたのが、浄土真宗親鸞会です。
故に親鸞会の教義、というものはありません。親鸞聖人が教えられたこと以外、本会の教えなどは一つもありません。