親鸞聖人・蓮如上人・親鸞会 浄土真宗の正統な流れ
浄土真宗の正しい御本尊が御名号である理由とは (3/4)
蓮如上人 ~絶対に間違えようのないご教示
蓮如上人も同じく、本願寺8代目に就任されるや、直ちに本尊を御名号になされています。
当時の本願寺は、独立寺院ではなく、比叡山延暦寺の末寺として、辛うじて存続を許されていました。絶大な力を持つ比叡山に逆らえば、ひねりつぶされてしまいます。そのため、本堂の内陣には天台風の飾りをちりばめ、天台宗の経典や本尊を並べざるをえなかったのです。
ところが蓮如上人は、それらを一掃されたのでした。当然、比叡山から猛烈な弾圧が起きましたが、親鸞聖人のなされたとおり、阿弥陀仏以外の仏や菩薩や神の木像、絵像を焼却し、「南無阿弥陀仏」の御名号を御本尊とされたのです。
『御一代記聞書』には、他宗の木像や絵像本尊と比較して、浄土真宗の本尊は、南無阿弥陀仏の名号であると明快に教示されています。
他流には「名号よりは絵像、絵像よりは木像」というなり。
当流には「木像よりは絵像、絵像よりは名号」というなり。
(御一代記聞書)
真実の弥陀の救いを知らない人たちは、名号よりも絵像がよい、絵像よりも木像本尊がありがたく拝めるからよいと言っている。
だが親鸞聖人は、木像より絵像、絵像よりも名号が浄土真宗の正しい御本尊であると教えられている。
当流と他流を比較され、誰が読んでも、間違えようのないように教えられています。
弟子や同朋たちにも御名号を下附されたことは、晩年の蓮如上人が、「私ほど数多くの名号を書いた者はいないだろう」と仰った記録や、各地に多数、蓮如上人直筆の御名号が現存することからも明白です。
住職の意外な言葉「御名号こそ浄土真宗の正しい御本尊」|親鸞会