親鸞聖人・蓮如上人・親鸞会 浄土真宗の正統な流れ
浄土真宗の正しい御本尊が御名号である理由とは(1/4)
浄土真宗親鸞会の歴史
750回忌記念事業の一つとして、「浄土真宗親鸞会の歴史」と題した大型パネルが掲示されました。駐車場と親鸞会館を結ぶ地下道に50枚、常設されています。
浄土真宗を明らかにされた祖師聖人のご生涯から始まり、中興・蓮如上人によって全国に拡大し、現在、両聖人の教えを護り、教えのとおりに伝えているのが親鸞会であることが分かります。
それが正しい教えであるかどうかは、何によって判別されるのでしょうか。
それは「本願成就文」によって決します。阿弥陀仏の本願の真意をお釈迦様が明らかにされたお言葉です。
「諸有衆生 聞其名号
信心歓喜 乃至一念
至心廻向 願生彼国
即得往生 住不退転
唯除五逆 誹謗正法」(釈尊)
この本願成就文の教えを、親鸞聖人はこう仰っています。
「『横超』とは、すなわち願成就・一実円満の真教・真宗これなり」
(親鸞聖人)
阿弥陀仏の本願を説き明かされた、釈尊の「本願成就文」の教えこそが、時空を超えた完全無欠の真実の教えである。
また、覚如上人は、
「それについて三経の安心あり、その中に大経をもって真実とせらる。大経の中には第十八の願をもって本とす。十八の願にとりてはまた願成就をもって至極とす」
(覚如上人)
親鸞聖人は、「釈尊が弥陀の救いを説かれた『大無量寿経』『阿弥陀経』『観無量寿経』の三経の中で、『大無量寿経』一つが真実の経である。『大無量寿経』の中では、阿弥陀仏の十八願が根本である。その十八願の弥陀の仏意を鮮明に説かれている、釈尊の『本願成就文』が最も大切な至極の教えである」と教授なされた。
「かの心行を獲得せんこと念仏往生の願成就の『信心歓喜乃至一念』等の文をもって依憑とす。このほか未だ聞かず」
(覚如上人)
それが弥陀の誓いの真実か、どうかの判定は、釈尊の「本願成就文」をもって基準とすると聖人は教えられた。だから「本願成就文」の教えのほか、私は親鸞聖人から聞いたことがない。
親鸞聖人より如信(聖人の孫)、その如信上人より面授口决された覚如上人の"このほか未だ聞かず"は強烈です。
『教行信証信巻』上下始終は願成就文の開顕であり、その真理はまさに濁流滔々たる現代教界の最高批判なのです。
浄土真宗の正しい御本尊
親鸞聖人は、生涯、御名号のみを御本尊とされました。蓮如上人も、御名号本尊を貫かれました。親鸞会も両聖人がなされたように、一貫して「南無阿弥陀仏」の御名号を本尊としています。
ところが、今日の浄土真宗は、この最も大切な教えが伝えられていないため、御名号以外を本尊としているところが多く見られます。
親鸞聖人の教えと、歴史的な事実とともに、浄土真宗の正しい御本尊は何か、明らかにしたいと思います。
住職の意外な言葉「御名号こそ浄土真宗の正しい御本尊」|親鸞会