家族とともに追悼法要
どうすれば亡くなった親や先祖に喜んでもらえるか?
亡くなった親や先祖の恩に報いようとするならば、親の最も喜ぶことは何か、先祖の最も望むことは何かをよく知らねばなりません。望んでもいないことに、幾らお金をかけても無駄になります。
どうすれば亡くなった親や先祖に喜んでもらえるか?それは亡くなった人を呼び出すまでもなく、私たちが自分の子供や家族に何を望んでいるかを考えれば分かります。「正しく生き、真の幸福になってほしい」。これに尽きるのではないでしょうか。
だとすれば、私たちが正しく、本当の幸せに生きることが、最も親や先祖への恩返しとなるはずです。
では、正しく生き、真実の幸福になるにはどうすればいいでしょうか。
お釈迦さまは、それは本師本仏の阿弥陀仏の本願を聞信する一本道しかないと、生涯教え続けられました。
阿弥陀仏の絶対の救いにあずかり、永久の闇より救われ、苦悩渦巻く人生がそのまま絶対の幸福に転じ、明るく強くたくましく、生き抜ける身になってこそ、それらの方々のご恩に報い、喜んでもらえることになるのです。
ですから、親鸞聖人が望まれる葬式や法事とは、一般になされる死者への読経やお供えなどの儀式ではなく、亡くなった方を通して、生きている私たちが、命の無常を見つめ、聞法精進させていただくご縁とするものです。
親鸞会の二千畳で勤められる親鸞学徒追悼法要は、毎年、この趣旨で行われています。