浄土真宗の正統は「平生業成」を説く
「死んだらお助け」が浄土真宗と思っていませんか?
「生きている今、救われる」のが本当の浄土真宗です(4/6)
平生の弥陀の救いを喜ばれた親鸞聖人・覚如上人・蓮如上人
「本願成就文」のご教示のとおり、平生に弥陀の救いにあわれて大慶喜なさっている親鸞聖人のお言葉は、枚挙にいとまがありません。
誠なるかなや、摂取不捨の真言、超世希有の正法、
聞思して遅慮することなかれ (教行信証)
“まことだった!本当だった。
弥陀の誓いにウソはなかった。
皆々、聞いてもらいたい、この親鸞が生き証人だ。
早く、弥陀の誓願まことを知ってもらいたい”
だから親鸞聖人の教えを、「平生業成の教え」といわれます。
「平生業成」とは、親鸞聖人のすべてを漢字4字であらわした、いわば一枚看板とされている言葉です。
「平生」とは「現在」のこと。人生の目的を「業」という字であらわし、完成の「成」と合わせて「業成」といわれる。「平生業成」とは、まさしく、弥陀の本願に救い摂られて、人生の目的が現在に完成する、ということです。
親鸞聖人の特色が「平生業成」といわれるのは、聖人ほど現在の救いを強調された方はなかったからなのです。
親鸞聖人の曽孫・覚如上人も、 『執持鈔』に、
われ已に本願の名号を持念す、往生の業すでに成弁することをよろこぶ。
“覚如は阿弥陀仏のお力によって、絶対の幸福に救われたことを喜んでいるのだ”
と仰っています。
中興・蓮如上人は『御文章』に、
他力の信心ということをば今既に獲たり、(乃至)今こそ明かに知られたり。
(2帖目13通)
と現在、ハッキリ助かった喜びを告白されました。また、
親鸞聖人の一流に於ては、平生業成の儀にして
(1帖目4通)
と、聖人の教えは平生業成であると明言されています。そして、
一日も片時も急ぎて信心決定せよ
(4帖目13通)
あわれあわれ、存命の中に皆々信心決定あれかしと朝夕思いはんべり
(4帖目15通)
と、早く弥陀に救われてくれよと生涯叫び続けられたのは、弥陀の平生の救いあればこそなのです。
>> 親鸞会で「現在ただ今、ハッキリする」弥陀の救いが分かった
住職の意外な言葉「御名号こそ浄土真宗の正しい御本尊」|親鸞会