平成20年と平生業成
平成となって20年。いよいよ平成生まれの〝成人〟 が登場する。昭和は遠くなりにけり、時代は変わったとしみじみ思います。
初めて「平成」と聞いた時、親鸞聖人の教えの一枚看板である「平生業成」という言葉を連想しました。
「平生に人生の目的が完成する。だから完成せよ」。
親鸞聖人の断言一つを信じ、踏み出し、親鸞会の会員(親鸞学徒)となりました。当時は人生の苦しみなど、まだ実感の乏しい若輩です。これからどんな人生が始まるのか、大きな夢と、不安で胸がいっぱいでした。
もし今、20歳の自分に会えたなら、何を伝えてやりたいかと考えてみる。それは信じたことの正しさです。もし、老いた自分に会えるなら、今度は聞いてみたい、悔いはなかったかと。光に向かう一本道を行く限り、この人生に悔いはなし。悔やむとすれば、ベストを尽くさなかった、その後悔だけでしょう。
親鸞学徒の夢は限りなく広がっていきます。無量光明土に向かって、「今」を燃焼させる日々を生きています。