「私の終電は4時58分です」-働く為に生きている
東京都 園田 敬治(仮名)
近年、会計士の責任が重くなり、監査が厳格化されています。
特にここ最近の会計士の仕事は数年前とは比較にならないほど厳しくなっております。地方では数十社の企業を4,5人で担当して、金融庁や、会計士協会の指摘を受けないよう、監査をする為、仕事はいつまでたっても終わりません。
まさに働く為に生きているとしか表現しようがありません。
つい最近も、上司が仕事をしていました。もう12時を回り終電の筈ですが、
悠々とパソコンに向かっています。
「終電は大丈夫ですか?」
心配して聞くと、
「私の終電は4時58分です」
と、当たり前のように言うのです。私はある種のショックをうけました。
また、ある日、夜中の2時ごろでしょうか。隣の人が一向に帰る気配がない。
「私はもう目がつぶれそうですので、お先に失礼します。今日はまだ帰られないんですか?」
と、聞いたら、
「タクシーは今週3回も使ってしまったので、今日は電車で帰ります。」
これまた、驚きです。眠くないのでしょうか。
人間は働く為だけに生きているのではありません。生まれてきた目的がある。
これを知らされなかったら、私はおそらく、永遠に終わらない仕事につぶされて、苦しんでいたでしょう。
この世の中で、唯一、完成、決勝点のある親鸞聖人の教え。この真実を知るか、否かで、人生は大きく変わります。
生きる意味を知って働く幸せ
愛知県 小野 充夫(仮名)
他人がうらやむような仕事、地位にいる人でもみんな、不満や不安を感じているのだと知らされます。世の中資格ブームで、弁護士、会計士、国家公務員など難関国家試験はみんなうらやむ資格です。
しかし、実際の合格者はどうでしょう。私の勤める監査法人での知り合いからは不満や恨みの声がたくさん聞かれます。
監査法人のホームページで、受験生など外部に希望のあるメッセージを書いている人でも、その言葉どおりに充実した毎日を過ごしているようには、とても見えません。本音と建前があり、みんな本音は苦しみを抱えているのだとつくづく知らされます。
もし自分が親鸞会で仏法に出会えず、何の為に働くかを知らずに社会に出ていたら、一日の大半を仕事に費やし、休日はボーっとするしかなく、ただなんとなく年をとり、なんとなく一生を終えていたことでしょう。
一週間の始まりに「あと5日で休みだ」とため息を漏らす、しかし休日になってもこれといってやることはない、そんな人を見ると何とか仏法をお伝えしたいと思うと同時に、親鸞聖人のみ教えに出会い、生きる意味を知って働くことのできる自分の幸せを痛感します
もし、仏法に会えなければ、今の自分はないと思うと、先輩から声をかけていただいた あの時あの場所がすごく懐かしく、有り難く感じます。「なぜ生きる」の答えを求め待っている人に、今度は自分が、親鸞聖人の教えとのご縁を与えることができたらと思います。