後生の解決一つのため
広島県 Fさん
「分家であったため、お仏壇を入れたのは、夫を亡くした年でした」
仏壇屋で絵像を求めたが、寺の本尊を見るにつけ、「亡夫のためにもありがたい木像のほうがいいのでは」と思うようになる。替えようかと悩んでいたころ、親鸞会とご縁を結ぶ。平成18年の暮れだった。
「だれでも死ねば極楽へ往けると長い間、寺で聞いていたので、『お釈迦さまは、後生に一大事があると説かれている』と教えていただいた時はもうビックリしました」
仏教の目的は、後生の解決一つであり、仏壇を置くのは、亡くなった人のためではなく、わが身のためと知り、なお驚いた。その後生の一大事は、阿弥陀仏の作られた「南無阿弥陀仏」を頂く一つで解決すると聞き、御本尊は、御名号が正しいと知らされる。
その後、寺から送られてきた会報にも、本願寺の最高法規である宗制の「本尊」の規定が、「阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)一仏である」と変更されたことが書かれていた。
「やっぱりそうだったんだと思いました。改めて、高森先生から聞かせていただいていることが、本当の親鸞聖人の教えなのだと知らされました」
平成20年年4月、お仏壇に正御本尊をご安置した。
「親鸞会とのご縁がなければ、仏教の目的も分からず、木像に替えていたでしょう。聖人をどれほど悲しませていたことかと思うと恐ろしいばかりです。今は親鸞聖人の教えにかなったお仏壇となり、晴れ晴れとした気持ちです」
「初めて正本堂へ来た時、老若男女、超満員の熱気と活力に圧倒されました」。
毎月、2000畳の親鸞会館へ参詣している。仏教の勉強も始めた。