疑問だった「死んだら極楽」
愛媛県に生を受け、小さい頃から、正信偈、真宗宗歌、恩徳讃に親しんで いました。
18才で上京する時、「信仰を忘れるんじゃないよ」と母から六字の御名号とお勤めの本を手渡されました。
仏法は尊いとは思いながらも、「死んだら極楽」というのが腑に落ちませんでした。
やがて、「他力とは何か、親鸞聖人の本当のみ教えが知りたい」と思うようになり、亀井勝一郎の「親鸞」を読み、「大無量寿経」にも目を通し、歎異鈔の解説本も何冊も読みました。
京都へ行って、帰敬式に出たり、東京の築地本願寺の講座にも足を運びました。放送大学で浄土真宗の講座を見つけて、テキストを求めて勉強もしました。
しかし、いずれも「死んだら極楽にまいらせて頂きましょう。そのためには、念仏を称えましょう」で、答えは見つかりませんでした。
仕事に忙殺され、気がつくと60才を越えていました。
先のことが心配になり、「やっぱり親鸞さまの教えが知りたいなあ」と思っていた矢先、親鸞会の講演会のチラシがポストに届いたのです。
親鸞会の会場に足を運び、平生業成のお話を聞いて、「これだ。これこそ本当の親鸞聖人の教えだ」と、私の心は決まりました。
その数ヶ月後に初めて親鸞会館の2000畳大講堂に参詣し、親鸞会の会員になりました。その後、ますます聞法に拍車がかかり、生きる喜びを感じています。また、仏教の学問にも励んでいます。