光に向かう青年たち2(3/3)
親鸞会で仏法を聞き、現在社会の一線で活躍する青年たちに、仏法を聞き始めた動機と、今の仕事について語ってもらいました。
不平不満の海を 感謝の心で乗り切る
松島 修平(仮名・会計士)
1)現在の仕事
新たに株式公開をしようとしているベンチャー企業を中心に会計監査を行っています。会社が毎年作っている決算書に問題ありませんとお墨付きを与える仕事で、銀行の残高、倉庫の在庫、帳簿などを検査して偽り・間違いがないことを確かめます。
2)仕事の魅力・やりがいは?
大学時代に経済学部で学んだ経済の知識が実地で生きることが魅力です。多くの会社を見て回る中で教室で学んだ知識が現場と結びついてくるところに面白さがあります。自分が監査した決算書が、その会社の株主すべてに配布されることにやりがいがあります。
3)どうして仏法を聞かれるようになったのですか。
幼い頃から仏教には何か深いものがあるのではと薄々思っていました。高校時代に西洋哲学を学んで真実とは何かと考えるようになっていた中、大学入学のときに声をかけられました。理路整然とした教えと、人間の心を見抜かれた深さに惹かれて続けて聞くようになりました。
4)仏法が仕事にどのような影響をあたえていますか。
会計士業界は決算の後1ヶ月半くらいが非常に忙しくなります。土曜も日曜も休むことができず毎日深夜までの勤務が続きます。
その分の給料は出ているのですが、休む暇のないことに不平不満が噴出しています。その中、苦しくとも仕事をして生きねばならぬ目的を知らされたことが大きな強みになっています。周りが不平不満・うらみ呪いの中、感謝の心で乗り切る力になっています。
5)今後の夢
将来は自分の事務所を持つのが夢です。親鸞学徒数人で集まって会計事務所を作り、税金の相談を受けることなどをご縁に仏法をお伝えする、またある程度の人数が集まって聞法できるスペースを作ることができればと思います。