ポジティブなエンジニアになれる
入社3年目ながら「いつもポジティブだね」と先輩から声をかけられる。
工業計器・プロセス制御機器の日本トップメーカーにソフトウェアエンジニアとして勤める佐野裕紀さん(仮名)は、職場で一目置かれる存在だ。
幼いころから物作りが好きで、段ボールでロボットを工作、複雑な電子回路を組み立てたり、小学校の自由研究では気球を作って担任を驚かせた。将来はエンジニアと決めていた。
生きる目的に悩んだのは中学高校時代。ところが、テレビや新聞、学校でも全く問題にされないのが不可解だった。
「授業は死んだ魚のような目で聞いていました。」
哲学者のニーチェやキルケゴールの書物でも答えは見つからず、娯楽に刺激を求めても満足は続かなかった。
「結局、何を求めて生きればいいのか?とにかく大学へ行ってみよう」と、目的分からぬまま、エンジニアを目指し大学へ進んだ。そこで親鸞会の存在を知り、仏法と出遇う。
「人生には、これ一つ果たさねばならぬ目的があると、親鸞聖人は断言されています。エンジニアの道にも意味があるんだと知らされ、充実感と勇気がわいてきました」
今は半導体テスト装置の開発部門で、システムを制御するプログラムを作っている。
「パソコンに向かう時間が長く、集中力も必要で、ストレスがたまりやすい仕事です。結果が出ないとすぐにキレたり、暴飲暴食や睡眠不足で生活が乱れる人も多く、社内がとげとげしい雰囲気になることがあります」
そんな時、冷静に建設的な意見を述べる佐野さんは、「逆境に強いね」「積極的だな」と先輩から感心されている。
「前向き発言は自利利他で、他人も自分も、ますます元気になりますよ」
親鸞会で説かれる本当の親鸞聖人の教えに関心を示す人には、親鸞会発行の書籍を案内する。
生きることに意味を見いだせないと、仕事にも力が入りません。こんな苦労して、なんで生きてるんだって心の中ではみんな自分に問いかけているんですよ。
訳もなくただ働いても、心はむなしいだけだろう。
親鸞会で仏法をきくと、心が満たされ、労働意欲が増すという。
「苦しくともなぜ生きる。伝えたいですね。縁のある人とともに、親鸞会館に参詣したいと思います。」