親鸞聖人のみ教えで一つに
高きから低きへ水の流れるごとく
報恩講、寺から招待
説法のあと、なごやかに
新潟県
聖人流刑の地で知られる新潟県。由緒ある寺の門徒総代が、6月、市内の親鸞会主催の講演会に参詣しました。
感動した総代は、「こんな分かりやすいお話なら、ぜひ私のところの寺で説法してほしい」と言ってこられました。最初は半信半疑でしたが、数日後、正式に手紙で報恩講の依頼が来たのです。
ここでは報恩講が通常より早く、8月末に行われます。出掛けると、本堂にはすでに40名近い参詣者がいました。
他の寺からも僧侶が2名。住職が私を「浄土真宗親鸞会の講師です」と紹介したので、手を突いて「よろしくお願いします」と挨拶すると、やや、そっけない返事。なんとなく距離をおいているなあと思いながら、教誨服に身を包むと、仏とは何かという説明から、本師本仏の阿弥陀仏の本願まで約1時間、力いっぱい説法しました。
読経の時は、ぺちゃくちゃ隣同士で話していた門徒の方たちも、説法になるとピタッと話が止まり、真剣に聞いています。話が終わったあと、熱心だった1人が、「すごいですねー先生」と言われるので、「これが親鸞聖人の教えなんですよ」と答えました。
帰りに再び挨拶に行くと、立っていた僧侶が、今度はきちんと座り直し、「ありがとうございました」と頭を下げられたのです。住職も喜ばれ、以前渡した『歎異抄をひらく』を、「分かりやすいです。私ももっと勉強しないと」と、苦笑いしていました。
ともに、親鸞聖人の教えを信奉する人たちです。
こうしてお互いの心が触れ合い、各地の寺の本堂で、親鸞聖人の本当のみ教えが堂々と説かれる時代がきっと来る、そう思うと目頭が熱くなる思いでした。
「新興宗教と聞かされてきたが…」
石川県
真宗王国といわれる石川県の、300以上の寺院を抱えた教区の門徒会長が、9月、親鸞会の法話に参詣されました。お話しするうちに親しくなり、「門徒が新興宗教に迷い、寺に集まらなくて困っている」と悩みを言われ、親鸞会を参考にしようと思った、とのことでした。
説法の内容を細かくメモするなど、真面目で勉強熱心な方で、「新興宗教だと聞かされてきたが、全然そんなことはない。親鸞聖人のお言葉をこんなに丁寧に分かりやすく教えてもらい、本当によかった」。
帰り際、「また来ます」と喜んで帰られました。