親鸞会 会員の声
平成16年7月
生きる光 ここに
(福岡県 男性)
親鸞聖人は29歳の御時、弥陀に救われ、人生の大事業を完成されました。そして、「平生に救う」という弥陀の本当の御心を、一生涯明らかになされたからこそ、「平生業成」が聖人の教えの一枚看板なのだと知らされます。高森顕徹先生より親鸞聖人の教えを聞かせていただきました。
今春から入った職場では、毎日同じことの繰り返しで、1日がアッという間に過ぎていきます。
そんな私に、親鸞聖人は、正信偈の冒頭に「『帰命無量寿如来、南無不可思議光』。親鸞は弥陀に救われた、助けられた」と、現在の救いのあることを鮮やかにお説きくださっています。こんなに頼もしいお言葉はありません。私の生きる光として、聞法させていただきます。
飛行機の中での仏縁
(佐賀県 女性)
飛行機で隣に座った60代くらいの白人女性に話しかけてみました。ニュージーランド出身の方で、ヨーロッパ旅行を予定していると、手帳を見せてきました。
「あなたは旅人ですね。人生もまた旅」と話すと関心を示し、「私は仏教を聞いています。今からその勉強に富山へ行くんですよ」と言うと、「素晴らしい。私も仏教が知りたい。キリスト教は、幼稚でとても信じられない」と言われます。
「仏教は、病気治しとか、人間関係の方法を教えたものではなく、人生の目的が説かれているんです」と伝えると、「本当の仏教ですね」との返事。「本当の」と言われたのには驚きました。
「私の先生は、なぜ生きるという究極の問いを明らかにしてくださっています」 「私もそれが知りたいのです」
話が弾み、高森顕徹先生のご著書を読みたいと言われました。まだ英訳されていないと伝えるとガッカリされましたが、英語で分かる本を送ってほしいと頼まれました。
その女性は会計士で、ご主人を亡くして以来、人生の目的を探して世界じゅうを旅しているようです。
日本がいちばん好きらしく、世界じゅうの人が聞法に集まる親鸞会館の話をしますと、「ぜひ行きたい」と言いました。
いつの日かニュージーランドにも、聖人の教えが伝わっていくのが楽しみです。
親鸞聖人の限りなき勇気
(埼玉県 男性)
イラクへ行って戦地の悲惨な状況を世に伝えたり、戦争のまっただ中で必死に生きる人々に救いの手を差し伸べた勇気は認められず、「現地で拘束された」というニュースだけに、日本じゅうの注目が集まりました。世間の目は冷たく、解放の喜びはほんの一時で、自己責任論が飛び出し、バッシングの嵐の前に押しつぶされる若者もいました。受けた屈辱はいかほどであったかと思います。
800年前、親鸞聖人も世間中から、非難攻撃を全身に受けられました。「恩知らず」「生んだわが子さえ救えない者」と罵倒された聖人の悲しみは、想像に余りあります。身を切られるような思いをされたのではないかと思わずにおれません。
しかしそんな中、90年のご生涯、驚くべき勇気をもってただ1人、真実一路突き進まれたのは、諸神や菩薩、諸仏、そして弥陀に護られている大自覚、大安心があったからにほかなりません。
世間の人たちの勇気には限界もありますが、真実に生かされた人の勇気には限りがないと知らされます。
現生十種の益について聞かせていただくほど、弥陀に救いとられた人だけが体験できる幸せ、満足、大歓喜が伝わってくるのを感じます。
「この世でハッキリ」に衝撃
(台湾 男性)
社会人になってから、「このまま定年まで勤め、あとは年金暮らしで終わっていいのか、いったいなぜ生きる」と考え始め、ニーチェやキルケゴールの本を読み、『般若心経』を開き、天台宗の寺で写経や座禅もやりましたが、答えは出ませんでした。
その後台湾に移り、インターネットで見た「仏法は聴聞に極まる」という言葉に引かれ、親鸞会と出会ったのは昨年の暮れでした。「この世でハッキリ救われる」と人生の目的を聞かせていただき、衝撃を受けました。なぜ台湾で知らされたのか、素晴らしい出会いを喜ばずにおれません。高森顕徹先生よろしくお願いいたします。