平成18年11月(報恩講に参詣された皆さんの声)
一念で千古の闇室に光
(千葉県 男性)
「仏法は聴聞に極まる」という蓮如上人の言葉が、深く重みをもって胸に響きました。
宿善薄き者は、火中突破の覚悟で聴聞させていただいてこそ厚くなり、宿善開発するのだと教えていただきます。真剣に聞く気が起きるまで、ただじっと待つという考えの何と愚かなことでしょう。
無上仏、師主知識の恩徳によって、参詣者でいっぱいになっていく大講堂での聞法は全く違う雰囲気を感じます。ここ一つ何としても聞き抜かずばおくまいの「気」は、2000畳へ参詣した者でないと起きようのないものではないかとさえ思います。
静寂な千古の闇室に光が差し込むがごとく、昿劫流転の迷いの魂が一念で真実に貫かれるところまで、自己の心に切り込み、向き合って聴聞を重ねていこうと思いました。
現在ハッキリ救われなければ助かるときはありません。いかに苦しくとも死んではならぬ理由、人生の決勝点を知らなければ、私も自ら死へ飛び込んでいたかも知れません。無上の使命を知らされた親鸞学徒の誇りを胸に、光に向かって進ませていただきます。
大目的 伝えたい
(岡山県 男性)
世の中では、自分の家を買うことは生涯で一番高価な買い物であり、中には働いてきた半生を、建った家に重ねる人もあると思います。そんな大切な家が燃えて灰になろうとしている時に、それを捨ててでも優先することなど、どこにも見当たりません。ましてや、家一軒どころではない、大宇宙が火の海原になってでもやらねばならないことがあるとは、だれも想像できないでしょう。そんな大切な問題が、仏教にのみ明らかにされているなど、知る由もありません。
しかし、この人生の目的が明らかにならねば、多くの人が、サヨナラと簡単に命を捨てていく現状は変わらないでしょう。
生まれてきた大目的が親鸞聖人の教えに明示されていることを、多くの人に知ってもらいたいと思います。
〝前田会館〟から40年 24畳から2000畳へ
(富山県 女性)
母と一緒に2000畳に座らせていただき、本当にうれしい報恩講となりました。
私は今、老人ホームで働いています。どんな方も最後はオムツを当てられて死んでいくのを目の当たりにし、自分もいつかはオムツを当てられて死んでいくのだと思うと、悲しくなります。
しかし、それどころではない、魂の解決こそ先決だったと知らされました。
高森先生に遇わせていただいて、40年になります。ふり返ると、あっという間でした。
今日、私の横で、インドの留学生が聴聞しておられました。
40年前の親鸞会、わずか24畳に肩寄せ合って聞法させていただいた前田町の会館から現在の2000畳の正本堂、国際色豊かにいろんな国の方が参詣しておられるのに目をみはりました。
世界の光・親鸞聖人の偉大さを知らされるばかりです。