あの時死ななくてよかった
浄土真宗・親鸞会が発足して50年。私も今年の5月で50歳になります。全く親鸞会の存在を知らずに生きてきました。苦しみ悩みの波の絶えない海のような人生でした。荒波が来る度に塩水を飲んでばかりのつらい日々でした。
家庭の中は何も問題は無いのですが、職場では人間関係で悩みました。どこの職場へ行っても、自分と合わない人が必ず一人はいました。何でこんなに悩むのだろうと思い、やっぱり私が変なのだろうかと考えるようになりました。
陰湿ないじめを先輩から受けた時は、さすがに腹が立って、遺書に名指しで「あなたのせいです」と書いて、車でどこかに突っ込んで死んでやろうかと思った事もありました。当時は、親鸞聖人の教えも、人生の目的も知らなかったから。
今から思えば、あの時死ななくて良かったと思っています。もし自殺をしていたら、大変な後悔をしたことでしょう。
親鸞聖人の名前は聞いた事はありましたが、親鸞聖人の事を深く学ぶ機会が全くありませんでした。ところが母の勧めで、地元の親鸞会の講師の先生から話をお聞きして、人間の実相を聞いた時は本当に驚きました。まさにその通りだと思いました。お話を聞くたびに、今まで聞いたことがなかった事ばかりで、もっと聞きたいと思いました。
聞いてきた事の中で、譬え話などを主人に話すと聞いてくれました。毎日の生活の中で、自分自身を見つめる事ができます。すぐ人を裁いてしまう自分。こういう自分なんだと気付かされます。こんな自分でも、それでも、見捨てずに救おうとされる阿弥陀様がおられる事を、初めて知らされました。
知らなかった……。それがすごい事なんだと分かった時、希望になりました。真実を知らされて、前に進むしか道は無いと。まず頭で理解して、分かった分だけ行動が変わってくる。相手が何を望んでいるのか、相手が何を求めているのかが分かれば、ふさわしい言葉をかけていく。一対一で話して行く事がいいと思いました。膝詰めで、信心の沙汰をすることが、お互い親鸞聖人の教えを理解する上で、とてもいいことだと理解できました。
私の周りにいる人は、みんな本当の親鸞聖人の教えを知らないし、どうしていいのか分からない人ばかりです。私自身も、あなたの話が聞きたいと思ってもらえるような人になりたいし、親鸞聖人の教えを正しくお伝えできるように、真剣に聴聞をしていきます。自分がそうであったように、同じように人にも伝えていきたいです。
そして、縁のある方とともに2000畳の親鸞会館で親鸞聖人の教えを聞かせて頂きたいとおもいます。
親鸞会会員の声|私も親鸞会会員に いじめで死ななくてよかった