平成18年11月(報恩講に参詣された皆さんの声)
聖人の大きなご恩
(富山県 男性)
だれもが、親鸞聖人から大変なご恩を受けていると聞けば、多くの人は、一体どういう事か分からないかも知れません。しかし、今まで全く仏縁のなかった人でも、今回の報恩講に参詣していれば、納得するのではないかと思いました。
いじめや、未履修問題だと、昨今も老若男女問わず、自殺が後を絶ちません。
親鸞聖人の教えでなければ、なぜ自殺は絶対にしてはならないのか、苦しい人生なぜ生きねばならぬのか、だれも説明のしようがないからでしょう。
後生の一大事があること、信心一つでその解決が出来ること、そのための尊い命だからこそ決して死んではならぬこと、親鸞聖人から明らかに聞かせていただける私たちは、何と幸せ者でしょうか。
光に向かって進みます。
「死ねば楽になれる」か?
(石川県 女性)
最近、自殺報道が大きく取り上げられています。いじめに遭い、「こんなに苦しいなら死んだ方がまし」と福岡で中2男子が、岐阜で中2女子が、北海道で小6女子が自殺、それを止め、命の大切さを教える側のトップである小学校の校長も自ら命を絶ちました。
幾億の人あれど、苦しくても生きねばならぬ目的を知らない人ばかりです。親鸞聖人の教えを知らぬ事がどれだけ不幸なことか、世の中の様子を知るほどに、痛感せずにはおれません。
その人生の目的である「後生暗い心」の解決には、真剣な聴聞一つと懇ろに教えていただきました。この「後生暗い心」が晴れぬ限り、死んでも決して楽にはなれません。
この法にお会いできた身の幸を喜びつつ、千載一遇のご縁を無駄にせず、真剣に聞法精進いたします。
死が暗く、怖かった
(福井県 男性)
親鸞会にて仏法と出遇うまでは、勉強や人間関係を人並みにこなし、うまく人生を歩んでいるはずなのに、何か面白くないと常に感じていた。このまま死んでも悔いはないし、死んでもいいとさえ思うこともあった。しかしそう思うたびに、死んだらどうなるのかと考えずにおれず、暗い気持ちでいっぱいになった。暗い死に恐れおののき、死にたくないと苦しんでいた。
今回報恩講でお聞きして、あの時の、「暗い」と死を恐れる心は、後生大事に思う心だったのかと知らされた。自殺という愚かな選択をせずに本当によかったと思う。
何のために生きるのか分からずに、ただ生きてきた私が、このように、親鸞聖人の教えを聞かせていただいていることを感謝せずにおれない。
光に向かって生きる人生の、何と素晴らしいことか。
まさに世界の光
富山県 男性
10万人あたりの自殺者が24.1人と、先進国中でトップという異常な自殺率、報道をにぎわす子供の自殺の根底に、「死ねば楽になれる」という迷信の蔓延があること、それらを釈尊はじめ、聖人は徹底して正されたことを教えていただきました。「五重の義」のお言葉が、その全人類の迷妄をぶち破られたお言葉とは、目から鱗の落ちる思いでした。
親鸞聖人の教えを知れば、世の中がいかに混迷しているかが分かります。対して聖人の教えどおり進ませていただく人生の、いかに明るく整然としていることでしょうか。まさしく世界の光に遇わせていただけたのだと喜ばずにおれません。
「これによりて五重の義を立てたり。
一には宿善、
二には善知識、
三には光明、
四には信心、
五には名号、
この五重の義成就せずは、往生は叶うべからずと見えたり」
(蓮如上人・御文章二帖目十一通)