仏法との「架け橋」を目指しています
田辺真一 さん
「『橋』は交通の基礎を支え、経済発展のカギを握る"縁の下の力持ち"なんです。地図に残る仕事ともいわれるんですよ」
大型機械設備を手掛ける会社で、田辺さんは橋の生産設計を担当している。
「自分が引いた図面をもとに、人が動く、モノができ上がるので達成感がありますね。入社7年目、働き盛りのポジションです」
新入社員の時から、担当業務以外でも困っている人がいれば積極的に声をかけてきた。
特にコンピューターのトラブルはよく起きる。最初は少し詳しい程度だったが、皆から質問されるたびに調べていると、「困った時は田辺に聞け」「田辺に聞けば何とかなる」と言われるまでになる。
最近は、上司から指名されて、重要な調査や予算の計画を任されることも多い。
「言われたことだけを黙々とやるのではなく、少しでも力になれるよう、一歩先の問題まで見通して検討・相談するようにしています」
大学時代から仏法を聞いてきたことは、大きな自信につながっているという。
「高校生のころは、人間に生まれてきた意味が分からず、イライラして、自分のことで精一杯でした。それが親鸞聖人の教えと出遇い、人生の目的、因果の道理を知らされて、まるで変わったんです」
人と接する時、相手の立場に立つことを心がけるようになった。
「社会人になってから、その精神がいかに大事か、いろいろな場面で知らされます。その実践を続けて光る存在になりたいですね」
(プライバシー保護のため、個人名は仮名にしてあります)