兵庫の法友続々と 聖人のお勧めどおりに
根本に尊ぶべき、最も重要な御本尊を、親鸞聖人や蓮如上人は、御名号と教えられています。
「他流には『名号よりは絵像、絵像よりは木像』というなり。当流には『木像よりは絵像、絵像よりは名号』というなり」(御一代記聞書)
両聖人の教えに従い、お仏壇に御名号本尊をお迎えする親鸞会会員が次々と現れています。
「浄土真宗の門徒でしたが、親鸞聖人のみ教えは何も知らず、本尊も木像がよいと思っていました」とMさん(70代)は語る。しかし、ご法話で高森先生から「正しい御本尊は御名号」とお聞きすると、「教えのとおりにすべきでは」と思うようになった。妻のT子さん(70代)の勧めもあり、平成19年9月、正御本尊をご安置する。
「蓮如上人があれほどハッキリ、『当流には木像よりは絵像、絵像よりは名号』と教えられているので、夫に毎日、『御名号本尊にしましょう』と言ってきたんです」
正御本尊をお迎えした今、仏間に入るのがうれしくてならないと言うT子さんは「両聖人の教えに従ったのですから心がスッキリしました。朝夕、正御本尊を礼拝し、『正信偈』を拝読させていただける幸せをかみしめています」。
教えに合わせる
Mさんが正御本尊をご安置したのを機に、法友たちも次々とお迎えしている。
Yさん(80代)は、御名号本尊が正しいと初めて聞いた時は「そんなものかな」とピンとこなかったという。
「木像は立派だし、絵像も素晴らしい、という思いがあったからでしょうね。しかし、迷った人間の思いに合わせるのではなく、教えに自分を合わせていかねばならないと聞かせていただき、正御本尊にすることに決めたんです」
今年2月、携帯用の正御本尊をご下附されたNさん(60代)も、お仏壇は絵像のままだった。
だが、親鸞聖人は生涯、御名号を御本尊として礼拝されたと聞き、聖人のみ教えを求める人は、「木像・絵像・名号のどれでもいい」というようなものではないと知る。翌3月には、お仏壇に正御本尊をお迎えした。
7月にはIさん(79)が申し込んだ。正御本尊ご下附式に参加した時、御名号本尊でなければならぬ理由を詳しく聞いて、「ならば当然、お仏壇にも」と決心した。
兵庫県の親鸞会支部長は、「親鸞聖人のみ教えどおりにさせていただこうという思いの高まりが、御名号本尊への流れを加速させていると、肌で感じます」と語っている。